Dominoと契約した新人8人組バンド「Superorganism」が面白い


Credit: Steph Wilson

9月5日にDominoとの契約が発表された「Superorganism」が面白い。

「Superorganism」が面白い。インターネットを介して集結した8人組多国籍バンドで、女性ボーカルの「Orono」は日本人ティーンエージャーだ。

曲調はどことなくダウナーな雰囲気の漂うゆるいサイケ・ポップ。未だ3曲しか発表していないものの、既に個性を確立しているように思える。

バンドは既に売れっ子ミュージシャン達の「お気に入り」になっているようで、Frank OceanやEzra Koenig(from Vampire Weekend)が自身のラジオで彼女達のデビューシングルを流している。

「Superorganism」は未だライブもしておらず謎が多いバンドだ。Domino UKのプレスリリース記事バンドWEBサイトNMEによるインタビュー記事等を参考に、可能な限り正体を明らかにしたい。

前述の通りこれまでに3曲しか発表していないため、論より証拠でまずは曲を聴いてみてほしい。





“Something For Your M.I.N.D.  “はDominoからのデビュー作だ。

“It’s All Good / Nobody Cares”はバンドがインディー時代に発表したデビューシングルで、CYHレコードから発売されている。CYHレコードはバンドのために作られたレーベルのようで、楽曲制作には「ガチッとした人達」が関わってるとのこと。(参照:BIG LOVE

インターネットを介し、国境を越えて才能が集まる

「Superorganism」は、イギリス/オーストラリア/ニュージーランド/日本の4カ国からなる多国籍バンドだ。バンド結成の原点は、(おそらくニュージーランド出身の)マルチ楽器プレイヤーであるEmilyとHarryがインターネット上のクリエイティブ・コミュニティで知り合い、メールによる楽曲交換を開始したことだ。

バンドはインターネットを介して国境に縛られずに楽曲制作を行った。2016年の後半には”Something For Your M.I.N.D.  “のトラックが完成し、バンドは米国メイン州在住の日本人女子高生Oronoにボーカルを依頼した。するとOronoはわずか1時間程度で歌詞とメロディを作り、バンドに楽曲を送り返したという。Orono曰く「まあ、退屈なティーンエージャーだったからね。」とのこと。(それにしても速い!)

“Something For Your M.I.N.D.  “は即座に反響を呼んだが、サンプリングの使用許諾がクリアされなかったために一旦お蔵入りとなってしまう。幸いなことにバンドは”It’s All Good”と”Nobody Cares”を制作することができ、ダブルA面シングルとして発売することができた。前述の通り、ダブルA面シングルはFrank Ocean等に取り上げられ、バンドの名を世に知らしめることに成功する。そしてバンドはDominoと契約。”Something For Your M.I.N.D.  “はDominoデビュー作となった。

東ロンドンに拠点に設け、世界への売り込みを開始

現在バンドメンバーは東ロンドンで共同生活をしている。(ただし全員で同居しているかは不明である。NMEのインタビューでは8人全員で同居となっているが、Dominoのプレスリリースでは8人中7人で同居となっている。)ジョークだろうが、同居をしているにも関わらずこれまで同様にインターネットを介して楽曲制作をしているらしい。

9月下旬から年末にかけて、バンドは「お披露目ツアー」を行うことが決まっている。デビューライブは9月22日にハンブルグで開催される音楽フェスへの出演だ。その後「本拠地」であるロンドンでのデビューを済まし、スペイン、オランダ、米国等を旅する。

残念なことに、アジアツアーは未だ計画されていない。来夏のフェスシーズンに合わせての来日に期待したい。